つくり手について
京都府産の杉・桧を主とする国産材の買い付けから製材・天然乾燥・木取り、そして加工・組み立て・仕上げまで株式会社溝川および京丹後市内の木工所が手がけることにより、KIKOEの家具や日用品は生まれます。無垢材の魅力を特徴とするKIKOEの製品づくりには、それ故に反りや割れなどの難しさもあります。それでも困難な課題に対して経験豊かな家具職人同士が知恵とアイデアを交換し、様々な木工道具や機械を駆使しながら試行錯誤し、製法を工夫することで問題を解決していく過程はKIKOEのものづくりにおいてなくてはならない楽しみとなっています。
木と対話しながら仕立てられたKIKOEの家具や日用品に息づく、職人のひと手間ひと手間を永く楽しんでいただけたら幸いです。
株式会社溝川について
昭和35年、当時京都府中郡と呼ばれていた地で初代・高杉護により家具・建具の製造を手がける溝川家具店は生まれました。
その後、世の中が大きく変わり量産品がもてはやされるようになっても、一人一人の使い手のことを想像しながらものづくりをしたいという思いは創業当初から変わることはなく、オーダーメイドの家具・建具・調度品・什器のデザインおよび製造を強みとし続けてきました。また、身の廻りにあるものを大切にしたいという思いから、中古家具の修理やリフォームも手がけるようになりました。
丹後ちりめんや天橋立で知られる京丹後は曇り空の日が多い土地です。だからこそ、それを吹き飛ばすような、明るく楽しい気分にしてくれる家具をこの土地でつくり続けていきたいと思います。